ブレーカ FAQ

Breaker FAQ

ブレーカが作動不調の場合の原因と処置です。

始動しない(または、すぐに始動しない)
  主   な   原   因 処          置



シールの損傷によるピストンの摺動抵抗の増大 シール(U パッキン類)を交換
冬季低温によるシールの自然硬化によるピストンの摺動抵抗の増大 チゼルを押し込んでピストンを突き動かす
バルブ,バルブボックス,バルブボックススリーブの損傷 浅い傷は油砥石と研磨紙で除去。深い傷の時は交換
シリンダとピストンの摺動部の損傷 油砥石と研磨紙で傷を除去



ストップバルブの開け忘れ、閉じ込み 完全に開く (ONにする) または修理
2次リリーフバルブの損傷による油圧、吐出し量の不足 部品の修理または交換
切り替えバルブの切り替え不良 修理または交換
配管内の異物によるつまり 分解して異物を除去
作動中ときどき動かなくなる
  主   な   原   因 処          置



シリンダ、ピストン、シリンダスリーブ及びバルブ、バルブボックス、バルブボックススリーブの損傷 油砥石と研磨紙で傷を除去。(早期に傷の手当をしないと修理不能になります)



油温が80℃以上に異常上昇したままでの使用 80℃以上での使用を避ける。必要以上のエンジンふかしをしない
配管内の異物によるつまり 分解して異物を除去
作動にムラがある
  主   な   原   因 処          置



ガスクッション室の封入ガス圧の不適正 封入適正ガス圧に調整
シャンクブッシングの限界を越えた磨耗 シャンクブッシング交換
シリンダとピストン、シリンダスリーブ及びバルブ、バルブボックス、バルブボックススリーブの損傷 油砥石と研磨紙で傷を除去。(早期の傷の手当が肝要です)
アキュムレータのガス圧低下又はブラダの破損 窒素ガスの補充またはブラダの交換修理
打撃数変換装置の切換位置の不適正 L又はSに正確に調整する



作動油の不足 補充(同じ作動油のこと)
作動油の劣化、汚染 新油と全量交換
リリーフバルブ(1次、2次)の作動不調またはセット圧不適正 1次リリーフバルブは、メーカー指定サービス工場で調整
2次リリーフバルブは、適正セット圧190kgf/cm2 に調整  又はスプリング、シート、バルブ、ピストンの損傷、修理、交換 
ポンプの故障による吐出量、圧力不足 ショベルメーカー指定サービス工場で修理
油温が80℃に異常上昇したままでの使用 80℃以上での使用を避ける。
打撃数が減少,又は打撃力が低下する。
  主   な   原   因 処          置



封入ガス圧の不適正 封入適正ガス圧に調整
ジャンクブッシングの限界を越えた磨耗 シャンクブッシング交換
ピストン打面およびチゼルのシャンク部と受打面
先端部の限界を越えた磨耗、損傷、変形
ピストン交換、チゼル交換(純正品のこと)
シリンダとピストン、バルブ、シリンダスリーブの
損傷、磨耗
油砥石と研磨紙で傷を除去または交換
アキュムレータのガス圧低下又はブラダの破損 窒素ガスの補充またはブラダの交換修理
打撃数切替装置の切換位置の不適正 L又はSに正確に調正する



ストップバルブの半開き 完全に開く(ONにする)
配管内の異物によるつまり 分解して異物を除去
作動油の不足 補充(同じ作動油のこと)
作動油の劣化、汚染 新油と全量交換
リリーフバルブ(1次、2次)の作動不調またはセット圧不適正 1次リリーフバルブは、メーカー指定サービス工場で調整
2次リリーフバルブは、適正セット圧190kgf/cm2 に調整
またはスプリング、シート、バルブ、ピストンの損傷、修理、交換 
ポンプの故障による吐出量、圧力不足 ショベルメーカー指定サービス工場で修理
油温が80℃以上に異常上昇したままでの使用 80℃以上での使用を避ける
タンク内の加圧バルブの不調、クーラーフィン、フィルターエレメントの目づまり ショベルの指定サービス工場で修理または交換
切替バルブの不完全な切替および損傷 修理または交換
部品の早期磨耗と損傷
主   な   原   因 箇          所
作動油の不足、劣化、汚染、再生油の使用
  • シリンダ、ピストン、バルブ、シリンダスリーブの損傷、錆
  • リリーフバルブ、ポンプ、切替バルブの損傷、磨耗
  • シール(Uパッキン、Oリング)の変形、硬化
ブレーカ脱着時の異物の混入、配管後のオイルフラッシング不足、作動油のタンク内のドレンの混入
  • シリンダとピストン、バルブ、シリンダスリーブの摺動部の損傷
  • シール(Uパッキン類)の損傷、フィルターエレメントの目づまり、ポンプ、リリーフバルブの損傷
油温の異常上昇
  • シール(Uパッキン、Oリング)の変形、硬化
グリスの注入不足
  • シャンクブッシング、チゼルのシャンク部、フロントキャップブッシングの損傷、磨耗耗
各ねじ部の締めつけ不足、不均等な締めつけによるゆるみ
  • 各部ボルト類の磨耗、折損封入ガスのもれ
チゼルの過度のコジリ作業
  • シリンダとピストンの損傷
  • シャンクブッシング、フロントキャップブッシングの磨耗、チゼル、サイドロッドの折損
1分間以上の連続打撃
  • ボルト類の折損、チゼルの磨耗、リリーフバルブ、ポンプ、ピストンとチゼル打面の損傷
標準仕様のままの水中作業
  • シール(Uパッキン類)の脆化、シリンダ、ピストンの損傷(作動油の汚染、ショベル油圧機器の損傷)
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