1. アンカードリルの用途 | 2. アンカー工法の目的と方法 | 3. 機械の組み合わせと機械配置図 | 4. アンカーの施工手順 | 5. ロータリーパーカッション掘さく |
近年地すべり対策工事、急傾斜地対策工事、法面保護工事などの重要工法の一つとして永久アンカー工法が採用され施工されている。アンカーの定義は、「セメントペーストあるいはセメントモルタルの注入によって、地中または岩盤に埋め込まれた引張材に先端部にアンカー体が作られ、それが引張材とアンカー頭部を通じて構造物と力学的に連結されたものをアンカーという。」アンカーの引張材に加わる力は、もっぱらアンカー体から地中などに伝達される。
永久アンカーの用途としては、地すべり防止、擁壁の転倒防止などであり、鋼管杭工、深礎杭工、コンクリート擁壁工および現場打RC法枠工などとの併用工法が採択されている。
アンカーの種類を大別すると下記の3種類に分類される
構造物と地盤とを結合させるために設置されるアンカーは、その力の伝達経路から見て基礎的な3つの構成要素に分けて考えることができる。
(アース、またはロックアンカー・・・アンカー構造体の総称)
アンカー体 : 表面から引張り力を地盤に伝達させるため設けられる抵抗部分
引 張 り 部 : 引張り力を地盤内のアンカー体へ伝達する部分
アンカー頭部: 構造物からの力を引張部に無理なく引張力として伝達させるための部分